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おんがくとピアノのことを書いています

ハーモニー(和声)の基本がわかる動画とバッハ親分

Rick Beatoさんのハーモニー(和声)の動画です。4声のハーモニーの作り方の基本を説明しています:

Rick Beato Everything Music: Tonal HARMONY | The SECRETS of Four Part Writing (SATB)

 

わたしは、作曲の先生に習いに行って、日本における和声学の最も有名らしい教科書の第1巻はなんとかやりましたが、なにぶんにも外れた粗忽者なので、レッスンでの先生の説明が理解できず、家に帰ってからその本を読み直してもゴルフのルールブックにしか見えなくてぜんぜん頭に入らず、本の内容を解読して自分なりに規則を図やチャートにしてレッスンに持って行くと、「この本は読んではいけないんですよ、レッスンで言われたことだけを覚えて問題をやってください」と言われて、読んじゃいけない本ってどんな本だ?と当惑しつつも、やっぱり説明を聞いてわずかな凡例を見るだけでは、英単語だけ覚えていきなり文章を書けと言われるのと同じ気がしたので、おおもとの実例を弾いて慣れればいいんだと思って、バッハのコラール集を買って4声の動き方やコード進行に慣れようと弾いていたら、「バッハのコラール集を弾いても今の段階ではあまり役にたちませんよ」と言われたところで、私の中で何かが切れてしまいました。だって、

 

YouTubeでいろいろな先生たちのハーモニーの動画を見ると、いの一番にバッハのコラールが例としてでてくるから、ハーモニーの親分はバッハだ、バッハ親分だっ!と思っていたのに、ハーモニーを習うしょっぱなの段階で「役に立ちませんよ」っていわれたことが、バカな私には理解できなかったからです。

 

この時から、わたしは日本で教えられている「和声学」は、日本の外で教えられている「ハーモニー」と何かが違うんじゃないか?と疑うようになってしまいました。そうなると、練習問題や模範解答も、なんだか味噌汁くさく感じられるようになってしまって、レッスンをやめてしまいました。あとでしらべたら、日本のその教科書の元ネタはフランスの何の某さんって人がつくった教科書らしくて、見ると書き方の形式がそっくりだったので、内容そのものは味噌汁臭くはないのかもしれませんが、すでにわたしの中では模範解答が『荒城の月』的というか、日本の明治の頃の西洋っぽいメロディーに聞こえるようになってしまったので、わたし的には無理になってしまいました(日本の伝統音楽が味噌汁やしょう油の匂いのかわりにバタ臭ければ極度に胡散くさくなるのと同じで、かつ方向が反対の反応です。プロの方は笑うでしょうが、素人の頭の弱い者が書いていることです、鷹揚にスルーしていただければ幸いです)。

 

先生はまっとうな方でしたし、かつて自分が習ったやり方で、生徒さんたちを教えているのだと思います。だから、その先生個人には何の問題もないと思いますし、むしろ、こんな粗忽者の私に辛抱強く教えて下さったと思います。だから、先生個人がどうというよりも、先生を含めた業界全体のなにか慣習的なものに、外れ者でバカな私がなじめない何かがあったんだと思います(いまは●大では違う教科書を使っているようです。新しい教科書は持っていませんが、たしかに古い教科書は、読むための教科書ではなかったのでしょう。読み手の便宜ではなく、書き手の便宜を図って作られたものでしょう。それを生徒がお金を出して買うんです。私もご報謝させていただきました)。

 

また、「根音」とか「開離配置」とか「アー・モール」と漢字やカタカナドイツ語で教わっても、わたし個人にとって意味があるのかなぁとずっと感じていたこともあります。ジャズやポピュラー用語の「ルート」とか「オープンポジション」とか「Aマイナー」という呼び方に慣れていたほうが、YouTubeのクラシック理論の英語動画を見るときに呼び方が同じなので、脳内でいちいち翻訳する手間が省けるからです。

 

Rick Beatoさんは、西洋音楽についてジャンル横断的な知識を持っていて、過酷なアメリカの音楽産業の中で生き抜いてきた方なので、動画の内容が興味深いし、音楽理論の動画も分かりやすいので、チャンネル登録して見ています。

 

それに、Beatoさんのハーモニー動画(上述リンク先)でも、バッハ親分のコラール249番を例に挙げているので、わたしとしてはホッとして見ることができます。ハーモニーの元祖となった作曲家たちの実際の作品を例にあげて説明してもらえると、グッと身近に、分かりやすく感じられます(そのように感じられたり、ハーモニー英語動画を見て基礎的なことがわかるのは、和声学の基礎編レッスンを受けたおかげですが、そのための投資額¥100,000.-はわたしにとっては高額でした。でも、和声は基本的には練習問題をやって先生に添削してもらって学んでいくそうなので、音大受験の生徒さんたちは和声学のためにその何倍ものお金を払うのでしょう。音楽の高等教育の受験は高額なんだなぁと恐れ入ると同時に、社会に出てからその全投資額を回収できる人はたくさんいるんだろうか?と思います)。

 

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